
教育社会学研究 第116集
発行日:2025年7月11日
特集:
情報技術革新と教育社会学
目次
【特集 情報技術革新と教育社会学】
ポストデジタル時代の知識パラダイム:学校教材とSNSのテキスト比較分析に基づく学びの再考
山田 肖子 ▶ 7
技術革新,特に人工知能技術と雇用・人的資本形成・教育
岩本 晃一 ▶ 33
テスト技術の固有性がもたらす効用と限界:テスト技術の発展は教育の何に寄与するのか?
木村 拓也 ▶ 53
ICT活用と教育機会:社会経済的不平等に関わる研究課題
卯月 由佳 ▶ 75
深層学習とビッグデータ時代の教育社会学:技術革新,倫理的課題,研究格差をめぐる考察
西村 幸浩 ▶ 97
教育現象を対象とした研究における地理情報システムの利用可能性
寺田 悠希 ▶ 117
【論稿】
財政制約下における教育への公的支出の優先順位と負担方法の世論に関する研究:仮想的な政策パッケージを用いたコンジョイント実験による分析
森坂 太一 ▶ 141
小学生の職業希望の変動 1978-2013:キャリア教育政策の帰結の一断面
加藤 一晃 ▶ 163
新規大卒労働市場における適性検査の役割:オンライン履歴書実験によるアプローチ
豊永 耕平 ▶ 185
在外教育施設派遣教員のキャリア選択:混合研究法を用いた志望動機と経緯の分析
芝野 淳一 ▶ 207
中国における教育熱:親の「期待」に支えられる子世代の高学歴化
陳 炯楷 ▶ 231
教員は地区出身生徒を支援対象とすることをどのように達成するか:現代的文脈にある人権・同和教育実践を蓄積する学校に着目して
秋山 みき ▶ 253
地方県非都市部における教育アスピレーション加熱/非加熱
田垣内 義浩 ▶ 275
医師の世代的再生産:医学部生へのインタビューから
伊藤 美遥▶ 299
【書評】
布施 賢治[著]『「日本型」育英事業の思想:尚武と錬成の近代』
白川 優治 ▶ 321
高橋 靖幸[著]『児童虐待の歴史社会学:戦前期「児童虐待防止法」成立過程にみる子ども観の変遷』
鈴木 智道 ▶ 324
中村 高康・中村 知世・小黒 恵[編著]『高校生の進路・生活と「教育的カテゴリー」:ゆらぐ高校教育をとらえなおす』
尾川 満宏 ▶ 326
仲野 由佳理[著]『教育の〈自由と強制〉:矯正教育におけるナラティヴ実践の機能に関する教育学的研究』
稲葉 浩一 ▶ 328
吉村 さやか[著]『髪をもたない女性たちの生活世界:その「生きづらさ」と「対処戦略」』
今田 絵里香 ▶ 330
牧野 智和[著]『創造性をデザインする:建築空間の社会学』
西島 央 ▶ 332
高田 俊輔[著]『教育による包摂/排除に抗する児童福祉の理念:児童自立支援施設の就学義務化から』
西本 佳代 ▶ 334
倉石 一郎[著]『映像と旅する教育学:歴史・経験のトビラをひらく』
井上 義和 ▶ 336
梅原 聡[著]『変容実感が描き出す学習者の姿:ナラティヴがひらくアクティブラーニングの再出発』
小方 直幸 ▶ 338
濱元 伸彦・中西 広大[著]『学校選択制は学校の「切磋琢磨」をもたらしたか:大阪市の学校選択制の政策分析から』
山田 哲也 ▶ 340
宮内洋,松宮朝,新藤慶,打越正行[著]『〈生活-文脈〉理解のすすめ:他者と生きる日常生活に向けて』
白松 賢 ▶ 343
髙田 一宏[著]『新自由主義と教育改革:大阪から問う』
桜井 智恵子 ▶ 345
吉田文氏の『データから読む高等教育の構造:日本型システムのゆくえ』の書評に応えて
藤村 正司 ▶ 347
濱貴子氏の『戦後日本の夜間中学:周縁の義務教育史』の書評に応えて
江口 怜 ▶ 349
中島葉子氏の『「グアム育ちの日本人」のエスノグラフィー:新二世のライフコースと日本をめぐる経験』の書評に応えて
芝野 淳一 ▶ 351
広田照幸氏の『「予科練」戦友会の社会学:戦争の記憶のかたち』の書評に応えて
清水 亮 ▶ 353
卯月由佳氏の『学力格差の拡大メカニズム:格差是正に向けた教育実践のために』の書評に応えて
数実 浩佑 ▶ 355
二宮祐氏の『企業が求める〈主体性〉とは何か:教育と労働をつなぐ〈主体性〉言説の分析』の書評に応えて
武藤 浩子 ▶ 357
間山広朗氏の『「学校いじめ」のメカニズムと危機管理:「いじめ防止対策推進法」の光と影』の書評に応えて
今津 孝次郎 ▶ 359
【課題研究報告】
Ⅰ 教員養成における教育社会学の困難を乗り越える
▶ 363
Ⅱ オープンサイエンスと研究倫理をいかに両立させるか
▶ 367
【学会賞選考委員会報告】
日本教育社会学会 研究倫理宣言
▶ 375
投稿規程
▶ 376
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